このカニはタラバガニ?それともアブラガニ?

もはや高値の花となったタラバや毛ガニ。
代替品のアブラガニ・南タラバ・クリガニってどうなの?

年々価格が高くなり、手が届きにくくなるカニ。

特に昨年のタラバガニ・毛ガニの不漁が今年末のカニ高騰にさらに拍車をかけるようです。

となると、アブラガニやクリガニなど、
高級ガニの「そっくりさん」といわれるカニが気になるところ。

味はどうなの? 本当に安いの? どうやって食べるの? などなど、皆さんの疑問に答えます!

タラバガニと南タラバガニ

業者に人気の南タラバ

最近、カニ卸売業者の間で「南タラバがいいよ」という声をよく聞きます。

飲食店からの引き合いも多いそうです。

南タラバガニというと何だかトロピカルなイメージを抱いてしまいますが、これもタラバガニの仲間で、単に南米産であることからこう呼ばれているだけだそうです。

アルゼンチン、チリなどで獲れていて、本タラバに比べると白みがかっていて、少し小ぶりなのが特徴です。

味はタラバとほとんど一緒!

南タラバは単に南米で獲れるタラバガニなので、味はタラバとほとんど同じ。

少し身に弾力があるのが特徴で、旨味も風味も全く遜色はありません。

肉質が強いのでバター焼きやカニしゃぶには南タラバのほうが向いているそうです。

まだマイナーな存在なので、取り扱っている業者はあまり多くありません。市場など店頭販売ではたまに出てくるようなので、お店の人に聞いてみるとよいでしょう。

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タラバガニとアブラガニ

アブラガニは悪者ではない!

少し前にアブラガニをタラバガニと偽って販売される問題があったことから、アブラガニはタラバガニの偽物という悪いイメージが定着してしまいました。

ですが、アブラガニはれっきとしたタラバガニの近縁種。主に北方のベーリング海に生息し、アメリカやカナダ、ロシアで冬から春にかけて漁が行われています。

タラバガニは甲羅の中央にあるトゲが6つですがアブラガニは4つ

全体のトゲも少なく、脚の裏が真っ赤ではなく紅白のまだらになっている場合はアブラガニの可能性が高いそうです。

最近では偽装販売するお店はほとんどありませんが、もし気になるならこのポイントを覚えておくとよいでしょう。

アブラガニって美味しいの?

肝心の味ですが、市場の人に聞いたところ「まったく遜色ない」とのこと。

アブラガニだと明かさずに試食してもらっても、まずいと言う人はいないそうです。

しかも脂がのっているためタラバより好きという人も。

北海道のある都市では、あえてアブラガニを絶品のカニとPRして売り出している自治体もあるほどです。

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アブラガニを買う時の注意

ただし、アブラガニは茹でて3日ほど経つと急速に旨味が抜けてしまいます

あくまでも食べる場合は、茹でたてを急速冷凍したものを購入すると良いでしょう。

新鮮で茹でたてならアブラガニもタラバと同じぐらいの美味しさですが、冷蔵で日が経ったアブラガニは、明らかに味が落ちるようでうす。

なおアブラガニは通販でも扱っている業者が増え、タラバの高騰にともないこれから需要が高まるので、早めに目星をつけておくのがいいかもしれませんね。

毛ガニとクリガニ

毛ガニよりはるかに安い

毛ガニにもそっくりさんが存在します。それが「クリガニ」。

こちらも毛ガニと見た目が似ていますが、甲羅が栗のように平らな形をしているのが特徴です。

北海道の根室よりも北の地域が主な生息地で、毛ガニほど漁獲量は多くありませんが、小ぶりなため価格はグンと下がります。サイズによっては1杯500円以下で販売されています。

毛ガニより味噌が美味!

なんとクリガニは毛ガニより甲羅の中の身とカニ味噌の量が多いのだとか!

脚にはあまり身が詰まっていないため敬遠されがちですが、カニ味噌好きにはたまりませんね。

また、他のカニと比べると殻が柔らかく、身を取り出しやすいとか。

しかもクリガニはメスを漁獲しても良いので、運がよければ内子もいただけるのです。

そう聞くと、クリガニを食べてみたい!という興味がわきますね。

クリガニは季節になると通販や市場でも出回るので、口にするチャンスはあるかもしれませんね。

気仙沼のカニといったら「クリガニ」だそうです。

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クリガニを買う時の注意

ちなみにクリガニの旬は春から初夏にかけてといわれています。

ただ旬を外すと成長段階のものが含まれている可能性が高く、サイズも味も落ちてしまいます。

通販では持って確認することができないのが難点ですが、身入りがしっかりし、大きいものを選んで買うのがおすすめです。

まとめ

以上の点を考えると、カニの「そっくりさん」はそれぞれ多少デメリットはあっても、味は本家とそう変わらず、価格も比較的安いので、かなり狙い目だと言えます。

むしろ気を付けたいのは、何年も冷凍して味の落ちたタラバガニや、身がスカスカの毛ガニなど、「本物」であるということだけで劣悪品を高く売る業者のほうかもしれません。

市場の人は
「冷凍焼けしたタラバガニよりも新鮮なアブラガニのほうが絶対美味しい」
と断言します。

これからカニはますます高くなると予想されますが、この機会にアブラガニや南タラバ、クリガニにも挑戦してみては。案外気に入って、今後もリピ買いするかもしれませんよ!

 

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